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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

旧大森小学校教室彫刻展 

2012/08/01
Wed. 08:14

最近、彫刻がだんだん小振りになってきたように思います。

自分のことはもちろんだけれども、身近な周辺の彫刻家の彫刻をあらためて見てみると、この5〜6年の間に、やはり全体的にスケールが小さくなってきているように感じるのです。

くれぐれも誤解しないでいただきたいのは、彫刻が小さくなった事を否定している訳ではないということです。
むしろ、そのような傾向にあるのではないかという事を漠然と感じている自分に、自分が「それはどうしてのなのだ」と、問いかけていると云っても良いのかも知れません。

ひょっとすると、3年前から続けていて、この間一区切りついた現代彫刻小品展も、何となく、そのもう少し前から「小さな彫刻」の方へ志向が少しずつ変化していたのかも知れないと思ったりもします。
自分が彫刻らしきものを造り始めた頃は、何となく「デカイ仕事がしたい」とか、「一人で造ることの限界を見てみたい」とか思って、やたらと無理をしていたことがあって、話題が彫刻のことになると、ことあるごとにそのような考えを口走っていた時期がありました。
ちょうど、酒の席でもベテランの彫刻家の前でそのような話をしていたら、
「大きいのばかり造っていてもしょうがないよ。小さい彫刻を造って、それが大きく見えるくらいにならないとねぇ」・・と、そんなニュアンスの返事が返って、その時はその意味がほとんど理解出来ないでいました。
その後、やはりあの時の話を忘れる事がなかったのも、彫刻制作の重要なポイントの一つであることを教えてもらったのだろうというふうに感じたからだと思っています。

今度の三原谷のアートイベントでも、企画の一つに、「旧大森小学校教室彫刻展」を考えていて、そこに小品彫刻を20〜30点位展示してみようと思っています。
毎年制作して出品していた展覧会の美術館が六本木に移ってから、どうも居心地の悪さを感じていて、何か展覧会の居場所がなくて、何となく落ち着かないまま細々と出品を続けていましたが、三原谷へお邪魔するようになってから、少しばかりそのような迷いが晴れて来たようにも感じます。

この三原谷の話を頂いたオーナーさんは、そのご主人の実家でもある旧家を再生する事に数年の歳月をかけ、ひとまずそこで寝泊まり出来るまでの改修を終わらせ、その古民家をイベントの会場にバージョンアップさせたということです。
古民家は応仁の乱で京都から移り住んだ上級武士に端を発して今まで続き、すでに歴代当主は20代を越えるほどの旧家であり、名家であるとのこと。
500年以上も続いて土地に根付いた歴史は、とても重いものを感じます。
「旧大森小学校教室彫刻展」の彫刻テーマも、何かそのようなことへのオマージュと位置づけられたらいいなあと思っています。

IMG_5215.jpg

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